エピソード

函館白百合学園幼稚園

『先生大好き』の魔法

2024.05.09

私がAちゃんに会ったのは、Aちゃんが3歳の時でした。
恥ずかしがり屋で、お話するのが苦手な子でした。毎日、朝から『おはよう』『朝ご飯何食べてきた?』帰りのバスでは『今日のおやつは何かな?』『また明日遊ぼうね』など少しでも仲良くなって、安心して毎日過ごせるようにとたわいもない話で声をかけていました。
1年が経ち、Aちゃんとはクラスが離れてしまい、Aちゃんとの仲があまり縮めることが出来なかったなぁと悔やんでいました。
そんな中、Aちゃんの担任から『AちゃんS先生が大好きなんだって!』と伝えられ、私は心がキュンとなりとても嬉しくて泣きたくなりました。
毎日の一方的だった会話でもAちゃんにとってはうれしかったらしく、お家でもS先生の話をしていると保護者の方からも教えていただきました。
この仕事をしていると、大変なこと、悩むことなど沢山ありますが、『先生が大好き』の魔法の言葉を聞くとそんな悩みも吹き飛んでしまいます。この仕事をすることが出来本当に良かったと思える瞬間の出来事でした。